こんにちは。野中やすおです。
以前の記事では、DefinitelyTypedの解説の中で型定義ファイルについても簡単に説明しました。
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こんにちは。野中やすおです。 TypeScriptでnpmなどのパッケージモジュールでライブラリのインストールを行うと …
ただ、本記事でも改めて型定義ファイルについて確認したいと思います。
型定義ファイル(.d.ts)とは何か?
declare宣言を行うことで、既存のJavaScriptに型情報を追加することができます。そして型定義ファイル(.d.ts)とは、declare宣言を行うファイルで、かつ、複数のファイル利用したい型(例えば、typeやinterface)を記述するファイルになります。
以下でjQueryの型定義例を書いてみます。
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// jQueryの型定義例 declare namespace jQuery { function ajax(url: string, settings?: any): void; } jQuery.ajax('http://example.com', { method: 'POST', data: { name: 'example' } }); |
上記の例では、jQuery.ajaxの関数がどのような引数を取り、どのような型の引数が必要かを型定義ファイルが定義しています。
そしてdeclareのキーワードを使うことでTypeScriptに対して、変数、関数、クラスなどがJavaScript内に「存在する」ことを伝えることができます。これを「アンビエント(ambient)宣言」と呼びます。ambientが英語で「環境の」という意味のadjectiveなので、環境宣言ということもあるようです。
参考
自身のプロジェクトでTypeScriptでコーディングする場合は型を宣言することにより、IDEやエディターの補完機能やコ…